最も存続が危ぶまれる10の職種 米ではプログラマーの採用も減少

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テクノロジーが労働力に影響を与えるという現象は、新しいものではない。実際のところ、何世代にもわたってさまざまな業界を変化させてきた原動力は、新しい技術だ。米求人情報サイト、キャリアキャスト(CareerCast.com)に採用情報を掲載する企業の間にも、そうした変化の影響が見て取れる。

テクノロジーの影響で募集が減っている職種の一つが、住宅に取り付けられたガスメーターなどの検針員だ。最近では、ガス会社などは遠隔操作で検針をすることができるようになっている。また、自動化によって影響を受ける仕事としては、ディスクジョッキーが挙げられる。自動化されたプレイリストをあらかじめ用意しておけば、人がいなくても済むのだ。

そのほか、アウトソーシングと消費者の嗜好の変化という2つの影響を受けているのがジュエラー(宝石商)とテーラー(仕立て屋)だ。消費者がオンラインショッピングや大規模小売店で買い物をするようになったこと、生産を海外に移転する企業が増えたことが原因だ。雇用の機会は2024年までにそれぞれ、11%、9%減少すると予想されている。

さらに、こうした職種の中には驚くものもあった。コンピュータープログラマーだ。人件費が安い他の国にベースプログラムの作成をアウトソースする企業が増えているためだ。

こうした中で、最も大幅に採用が減るとみられるのは、郵便配達員だ。多くの人が郵便ではなくメールやテキストでやり取りをするようになったことに加え、郵便局内での作業も自動化が進んでいる。そのため、採用数は2024年までに28%減少するとみられている。およそ13万6,000件の雇用機会が失われる計算だ。

今後、2024年までに採用数が最も大幅に減少すると見込まれる主な職種は、減少幅の大きい順に以下のとおりとなっている(数字は予想される雇用機会の減少率、かっこ内の金額は現在の年収の中央値)。

1位 郵便配達員:-28%(5万6,790ドル、約671万3,500円)
2位 タイピスト:-18%(3万7,610ドル)
3位 検針員(電気・水道など):-15%、3万7,610ドル)
4位 ディスクジョッキー:-11%(3万80ドル)
5位 宝石商:-11%(3万7,060ドル)
6位 保険契約引き受け業務:-11%(6万5,040ドル)
7位 仕立屋/テーラー:-9%(2万5,830ドル)
8位 記者・アナウンサーなど(放送):-9%(3万7,720ドル)
9位 新聞記者:-8%(3万6,360ドル)
10位 コンピュータープログラマー:-8%(7万9,530ドル)

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