人生90年時代、生活に困窮する高齢者が急増
老後資金を十分、確保できれば問題ない。
しかし、50代、40代の家計はそれほど楽ではないだろう。
特に負担が大きいのが教育費。
私立大学の進学費用は入学金、授業料を合わせて
平均約112万円、国立大学でも約82万円必要となる。
20年前と比べると、それぞれ1.6倍、2.2倍増だ。
しかも、晩婚晩産化で子供が大学を卒業する時期が
50代後半というケースも多い。
そうなると、老後資金はなかなか貯まらない。
さらに、住宅ローンを定年退職後まで
払い続ける人も少なくない。
近年の低金利状況だと、借入額も膨らみがちだ。先
ほどの高齢者の家計調査では住居費は平均1万6000円ほど。
年金生活に入ってから住宅ローンを抱えていると、
家計の赤字額はその分増えることになる。
[ad#co-1]定年後の再雇用に潜むリスク
月給や賞与があり、意識しなくてもキャッシュフローが
回っている会社員の場合、貯蓄から赤字補填を
しなければならない老後の生活はイメージしにくいだろう。
貯蓄が十分に貯まらなければ働き続けるという選択肢もある。
しかし、定年後の再雇用は通常、収入が大幅に下がるし、
病気になるなど体調を崩せば働くこと自体できなくなると
いうリスクもある。
今まで「考えたくない」と自分の老後から目を背けていた50代、
40代は、現実を直視したうえで防衛策を講じたい。
まずは貯蓄額を増やすための家計の見直し、
そして会社員であれば定年後にいかに過ごすか。
満足のいく90歳を迎えられるよう今から備えておくことは
、若い世代の負担を軽減させるという意味でも
「バブル世代」に課せられた責務といえるだろう。
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