仕事のデキる人が「すみません」を使わない理由
「すみません」
この5文字からなる言葉を1日の中でどのくらい
使っているだろうか。自分の態度を示す表現としてどんな
場面でも使える汎用性の高さから、ついつい多用してしまう。
ところが、この「すみません」を乱発していると、
出世できないといわれている。
えっ、なんで? いいじゃん!
申し訳ない気持ちを伝えているわけだし
、誰も気分を害さないじゃないか。でも、よく考えてほしい。
例えば何か手伝ってもらったとき、相談に乗ってもらったとき、
悪いことをしていないのに「すみません」という
お詫びの言葉を伝えるのは本当に適切なことなのか?
本来ならば、感謝の気持ちを表現する「ありがとう」
の方がいいのではないか?
また、「すみません」ばかり使っていると、
その言葉の重みはどんどんなくなっていき、いざというときに
お詫びをしても「どうせ反省していないんだろう」
と思われることもあるだろう。
使いやすい言葉だからつい口にしてしまうが、
力関係が駆け引きに影響するビジネスシーンにおいて、
デキる人は自分を卑下する「すみません」という言葉を簡単
には使わない。それよりも感謝を示す言葉を使ったほうが
、自分も相手も気持ちよくその後の仕事に取り組むことが
できるはずだ。
[ad#co-1]こうした言葉の一つの選び方で、仕事の進み具合は大きく
変わってくる。
ビジネスシーンでどの言葉を使うか困ったときに役立つ一冊
『言葉の選択』(大なぎ勝/著、秀和システム/刊)には、
シチュエーション別に使うべき言葉のイロハが詰まっている。
[amazonjs asin=”4798044059″ locale=”JP” title=”言葉の選択”]○上司に相談を持ちかけるとき
常に忙しそうな上司に相談をしたいとき、
「すみません、相談したいことがあるのですか、
お時間よろしいですか?」といった具合に、
まず時間を取ってもらえるかどうか丁重にお願いする人が
多いだろう。しかし、この場合は、
「△△の件で、ご相談があります。お時間を調整していただきた
いのですが」と具体的に話を持ちかけたほうが、
上司はどれだけ重要な案件なのか把握できて動きやすくなる。
もちろん、声をかけるタイミングはちゃんと考えよう。
○取引先からの仕事を依頼を断る時
せっかくの取引先からの業務依頼を、キャパシティオーバーで
断らざるを得ないときは、どう断ればいいのか。
回りくどく説明するよりは、「せっかくご依頼いただきました
が、業務が立て込んでおりまして、ご要望にお応えすることが
厳しい状況です」とキッパリ断った方がいい。
現状の仕事で溢れている状況で、相手に希望を持たせてしまい結
局受けることになった場合、今持っている仕事にも悪影響が出て
しまう可能性があるからだ。これで信頼がなくなることはそうな
いことだし、逆に仕事を受けて「できませんでした」の方が信頼
失墜につながる。それでも自社で、とお願いされたら時間的猶予
を確認して余裕を持って対応できるようにしよう。
[ad#co-1]「すみません」を多発しないことも、具体的に相談を持ちかけ
ることも、キッパリ断ることも、業務を今以上に捗らせるために
大切なこと。なんとなく返答したり、なんとなくお願いをしたり
するのではなく、自分が発する一言一言を大事にしながら仕事に
取り組んでみてはいかがだろうか。
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