長生きがリスク!?老後の家計は基本的に赤字!
いつのころからか、長生きが「リスク」
と言われるようになった。
日本で80歳以上の高齢者は2014年9月時点で964万人と
前年から35万人増加。
そのうち90歳以上は172万人で前年比11万人増えた。
日本は「人生90年」の時代に入りつつある。
喜ぶべき長寿社会を迎えたはずなのに、
高齢者を取り巻く環境は厳しさを増している。
特に老後に生活が困窮するケースが急増している。
生活保護受給世帯は今年5月時点で162万と
過去最多を更新したが、その約半数の79万は高齢者世帯が
占めている。この1年で4万世帯増加しており、
母子世帯や障害者世帯などと比べるとその伸びは突出している。
老後の家計は基本的に「赤字」
今後も高齢者人口の増加と比例して、
生活が立ち行かなくなる世帯も増え続ける可能性が高い。
なぜならば、老後の家計は基本的に「赤字」になるからだ。
2014年度の総務省の家計調査によると、
年金暮らしの高齢夫婦無職世帯の収支は平均で
[ad#co-1]月6万1560円の不足となっている。
年間では約74万円の赤字だ。
この分は貯蓄で補填していることになる。
たとえば、65歳でこの状態だとすると、
90歳までの25年間で約1850万円の不足を貯蓄から
取り崩して生活しなければねらない。
その間に病気になったり、住まいのリフォームなど大きな
出費が必要になったりすれば、さらに不足額は増える。
しかも、現状の月約6万円の赤字は、
戦後の苦しい暮らしを経験し、
つましい生活を送る高齢者も含まれている。
今の50代、40代が老後を迎える時には、
家計の赤字額がさらに増えているだろう。
若いころにバブル景気を経験した「消費は美徳」世代が、
年金暮らしに入ったからといって、
生活の質を大きく落とせる人はどれだけいるだろうか。
[ad#co-1]すでに高齢夫婦無職世帯の赤字額は年々増え続けている。
「バブル世代の老後資金に3500万円は必要」との試算もある。
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