「鶏肉ブロイラー大量生産」知ると恐ろしくなるチキンの実態!
左のチキンは1957年時で905g、
真ん中が1978年で1,8kg、
右のチキンが2005年で4.2kg(!)。
いずれも同品種で同様の飼育法、写真時の年齢も同じ鶏での
比較です。(写真元はカナダ Alberta Universityの研究発表より)
50年前の鶏と比べるとなんと4倍サイズです。
日頃当たり前のように口にするチキン。
世界でダントツにチキンを消費する国は、
1位アメリカ(約1,600万トン)、
2位が中国(約1,400万トン)、
3位がブラジル(約1,300万トン)となっていて、
その3カ国は年間1,000万トンを超えています。(
しかし1,000万トンってもはやピンとこない・・。)
アメリカは一人当たりの年間消費量が約45kgだそうで、
1羽の消費する重さを通常の平均体重2.5~3.0kg(
上記写真の品種は特に大型化したものかもしれないです)
で計算すると、な、なんと年間40億羽がアメリカ人の
胃袋の中に入っているわけです!
中国、ブラジルをたすと軽く毎年100億羽が
人間の食事になっているわけですね。
全世界合わせると、なんと500億羽が年間で
生産されることになるそうです。
(もう桁がオカシイことになってて全然ピンとこない、、)
ちなみに日本は年間200万トンで一人当たりの年
間消費量が約15kgだそうです。
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ブロイラー鶏生産の恐るべし実態
これだけの鶏が消費されるには、
とにかく大量に鶏を育てないといけません。
そうなるとどうするのか。必然的にスピード飼育と
肉量を増やして効率的に出荷という道を選ぶわけなんですね。
そこで誕生したのが、ご存知のブロイラーチキンという
品種の鶏です。
もともと1925年頃は成長に16週間かかり体重もわずか
1.1kgくらいしかなかったそうです。
それが、なんと現在ではわずか6週間で成長し、
体重も倍以上の2.5~3.0kgにまで成長する鶏
と変化していったんです。
Arkansas大学が調べたところによると、
もし人間が同じようにこの成長を辿ったら、
約3,000gで生まれた赤ちゃんが、わずか2ヶ月で300kgに
まで成長する計算になるそうです。この成長スピードと
肉付きは尋常ではないですよね。
人に食べられるために品種開発をされた運命の
ブロイラーチキンですが、自然とは程遠い完全に工場
の大量生産と同じ扱いで飼育されていくんですね。
人工的な光を当てて体のサイクルを狂わせて食欲増進させ、
成長促進の餌を効率的に与え、ほとんど動けない環境ですの
で短期間でブクブクと太っていくわけです。
[ad#co-1]で、どうやら成長スピードについていけない鶏もいるので、
重すぎた体を支えられずに立てなくなったり、
心臓疾患や肺の圧迫による病気などの問題を抱える鶏が
多数に及ぶそうです。
米国食肉産業の専門誌「Feedstuffs」の調査によると、
”ブロイラーチキンは心臓や肺が十分発達する前に
急激に成長するので、自分の体を維持できず、結果、
心不全を起こして死んでいく鶏が相当数に及ぶ。
”とのこと。(おぉ~怖)
また、アメリカのスーパーで売られているチキンのうち、
83%がカンピロバクター菌かサルモネラ菌がいたとの
研究発表がされています。いずれも激しい食中毒を起こすので、
日本では同様の飼育環境下で育つ採卵鶏の卵は殺菌されて
出荷されているんですね。
生卵を食べる文化のない欧米は殺菌していないので、
旅行中に生卵が恋しくなって知らないでそのまま生で
食べると高い確率で感染し激しい食中毒になるのでご注意です。
ブロイラーの飼育方法や飼育規制は国によって多少違うよう
ですが、明らかに自然動物ではないこの品種の鶏が世界の
一般家庭食卓に並んでいるという事実は無視できないでしょう。
特に中国は成長促進のための薬、病気を防ぐための抗生物質等、
ヒナから薬漬けにしているチキンを大量出荷しているという
レポートもあります。
マクドナルドのチキンナゲットで中国工場の不衛生管理が
問題視されましたが、その前段階のチキン自体はどの
養鶏場から仕入れているのかを突き止めたほうが
良い気がします・・。
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日本は国内のブロイラーチキン出荷に加え、
ブラジルからの輸入が全体の約55%を占めているようですが、
中国産ももちろん入ってきてます。マクドナルドに限らず
KFCほか、ファーストフードはほぼ全社ブロイラーチキンで、
それがこから出荷されているものかまで知っている人いない
ですよね…。
私個人も基本的には一般のチキンはできる限り避けるように
しています。だって、どう考えても人間のと同じ現代病を
抱える鳥の肉が体にいいわけがないですもん…。
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