コンタクトレンズを「6ヶ月」着用し続けた女子大生が失明。その驚きのワケとは?
[ad#co-1]ファッション感覚で使用されることも増えているが、コンタクトレンズが原因で、失明してしまった人がいると科学誌が伝えている。一体なぜ?
失明の原因はアメーバの繁殖
photo by Andy Simmons
台湾人の23歳の女子大生リャン・カオ(Lian Kao)さんは、使い捨てのコンタクトレンズを6ヶ月も使い続けていた。その間、一度もレンズを外すことなく、洗浄もしなかったのだという。理由は、大学での学習が忙しく追い詰められていたからだ、と伝えられている。その代償となったのが、視力だった。原因は、アメーバが繁殖することによる感染症だったそうだ。
リャンさんを診察した病院の医師によると、レンズを付けっ放しにしたことで酸欠状態になり、眼球組織が損傷、その小さなキズにアメーバが入り込んだ。それが繁殖して眼球全体に広がっていったのだ。彼女には、「アカントアメーバ角膜炎」という病気の診断が下された。
「アカントアメーバ角膜炎」とは?
photo by Ed Uthman
「アカントアメーバ角膜炎」は、原生生物の一種であるアカントアメーバが角膜に感染して起こる病気だ。レアなケースではあるが、角膜の感染症のなかでは最も重症とも言われている。
通常、アカントアメーバが感染症を引き起こすことはない。実はどこにでもいる菌なのだが、基本的は人間の免疫システムによって、繁殖は制御されている。
しかし、一度感染が広がってしまうと、診断や治療が困難になるそうだ。治ったとしても、大幅に視力が低下してしまう。面倒だからという理由で片付けてしまうには、あまりにも大きすぎる代償だ。
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