栃木・乳児死亡の保育施設 “異様な保育”実態目撃

栃木県宇都宮市の認可外保育施設で生後9か月の赤ちゃんが亡くなった事件です。この保育施設で“異様な保育”の実態が目撃されていることが分かりました。

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生後9か月でこの世を去った宇都宮市の山口愛美利ちゃん。去年7月、認可外保育施設「といず」で、宿泊保育中の愛美利ちゃんに高熱などの症状があったにもかかわらず放置し、死亡させたとして、今月23日に逮捕された当時の施設長・木村久美子容疑者(58)ら3人が24日午前、送検されました。

「本当に誠意の全くない、良心のかけらもないような人に、大事な娘を預けてしまっていたんだなと」(愛美利ちゃんの母親)

愛美利ちゃんが死亡した2日後、木村容疑者に説明を求めたときの様子について、こう語る両親。

「赤ちゃんの呼吸とか、そういうのはチェックしないんですか、いつも」(愛美利ちゃんの母親)
「その間は、ブレスチェックはしなかったんですよ、よく寝ていたもので」(木村久美子 容疑者)

木村容疑者は、責任を逃れようとするような説明を繰り返したといいます。

「見てたんです?本当に見てたの?」(愛美利ちゃんの父親)
「一応、見てたつもりなんですけど」(木村久美子 容疑者)
「何?つもりって」(愛美利ちゃんの父親)

「見てたつもりと言うんですね。つもりとは一体何かと。やはり、そんな曖昧な答えを、人が1人死んでいるのに親がされても納得できない」(愛美利ちゃんの父親)

実際、「といず」では異様な保育の実態が目撃されています。施設内で撮影されたとみられる毛布でくるまれた赤ちゃんの写真。

「毛布で子どもをくるんで、ひもというか帯みたいなもので体を縛っているような感じでした」(『といず』の元関係者)

元関係者によりますと、ほかにも木村容疑者らの不可思議な行為が見受けられていたといいます。

「木村久美子容疑者自身が、子どもが嫌いなので、あまり見たくないみたいなことを言ってたんですよ。部屋に誰もいないってことが多かったっていう」(『といず』の元関係者)

事件を防ぐことはできなかったのでしょうか。宇都宮市では去年5月、「といず」で虐待が行われている疑いがあるという通報を受け、立ち入り調査をしていました。その結果・・・

「市としては対応をきちんとやった結果、特段、問題が見受けられなかったので、市の責任の範囲内でやれることはやったということで認識はしているところです」(宇都宮市子ども未来課 高橋充史 課長)

しかし、市が問題ないと判断して間もなく愛美利ちゃんは亡くなりました。市の対応に問題はなかったのでしょうか。両親は市に対して損害賠償を求める訴えを起こしていて、取材に対し市は、「裁判中なので答えられない」としています。

「保育行政の大きな問題があると思う。(宇都宮)市に対しては、そういったところをきちんと見つめて改善していただきたい」(愛美利ちゃんの父親)
(24日17:36)

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