海で生まれ海で死ぬ!国籍のない「パジャウ族」がすごい!
世界には陸地に住むことなく
一生を海で過ごす民族がいる
バジャウ族に国籍はない。
数百年も前からフィリピン、マレーシア、インドネシアなど
海域で生活している。住居は、舟の上や高床式の家、
つまり海の上だ。彼らにとっては乾燥した大地は完全なる
アウェー。まれに上がると“陸酔い”をしてしまうという……。
陸地を歩くのは苦手でも、海の中を歩くことはバジャウ族の
得意分野だ。彼らは、潜水用具などは一切身につけず、
海の中に潜り、海底を歩きながら獲物を狩ることができる。
その潜水法も独特で、通常は肺に空気をためて潜るところを、
バジャウ族は空気を吐いて肺をほとんど空にして海へと潜る。
こうすることで体が浮かず、海底を歩けるんだとか。その深さ、
ナント約20m。陸上の我々からすると、およそ常人とは思えない
が、彼らにとってはそれがフツーなのである。
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しかし近い将来、バジャウ族が陸地で生活する日が来るかもしれ
ない。彼らの活動範囲が国境地帯に位置しているため、
紛争の防止や海域資源の保護のために、一部の周辺国が
バジャウ族を陸地に定住させようと計画しているのだ。
消えゆく海の上の漂流民族。彼らにとって陸に上がることは
果たして幸せなのだろうか?
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