アップルウォッチが売れない理由
iPhoneはこのところ順調に売れている。
2015年の第二四半期は7450万台が売れた。
しかし、Apple Watchはその状態にはかなり
遠いことが明らかになった。
パシフィック・クレスト証券アナリストの
アンディ・ハーグリーブスは6月24日にApple Watchの
売上予測を下げると述べた。
2015年度に対する売上予測を1100万台から1050万台に削った
。そして2016年度の売上予想を2400万台から
2100万台へと下方修正した。
「データによるとApple Watchの需要が急速に
減退していることが見受けられます。
この端末に対する評価は好悪が相半ばし、
ファッションの切り口からは少々、
”電卓時計”に向き過ぎているように見えます。
そしてウェブの検索ボリュームから計られた一般の
消費者の興味はiPodよりも低い状態です」
とハーグリーブスは顧客への調査報告書の中で記した。
他のウォールストリートのアナリストも
Apple Watchの売上にはあまり自信が無い。
5月にはUBSがApple Watchの出荷予測を23%下げ
3100万台とした。UBSは「ユーザーらがApple Watchに
対して抱く興味は、2007年に市場に現れた頃の
iPhoneの5分の1に過ぎない」と記している。
[ad#co-1]Appleは今のところ、この端末の売上に関する数値は
一切公開していない。推定された売上データと
Apple Watchに寄せられたレビューは、
この時計が市場で足場を得るには暫く時間がかかることを
示している。
例えそうだとしても、現状のAppleの売上は70%近くを
iPhoneが占めている状態だ。Apple Watchの売上が
素晴しいものである必要は全く無い。
そしてiPhoneの売上は強い成長を続けると予想されている。
ハーグリーブスは同じ6月24日の報告書でiPhoneの
売上予測を2015年度は3.1%上げの2億3600万台に、
2016年度を3.8%上げの2億1800万台に引き上げた。
しかしiPhone市場の飽和は間近に迫っている。
ハーグリーブスは
「我々は世界中の年収15,000ドル(約183万円)以上の人々の
大半が2015年度の終わりにはiPhoneを持つと信じています。
我々とウォールストリートはこの先さらにiPhoneの
成長が進むことを予測しています。
[ad#co-1]しかし、もしも市場が完全な飽和状態に逹っした場合、
または競合がAppleのシェア獲得を遅らせた場合が
リスクだと考えます」と記した。
コメントを残す