注目の男子100mのアサファ・パウエル選手の調整練習で、
スタート練習の貴重な映像がありましたので、
簡単に分析していきます。
まず目につくのは190㎝の身長がありながら出だしの
低い姿勢です。
普通スタートで低く出ようと意識しても大半は
ブレーキのかかる接地になってしまい、
最悪つまずいてしまったり、耐えきれずバランスを
崩してしまったりします。
しかしパウエル選手は物凄い低い姿勢から飛び出しても
一切潰れていません。
その理由の一つは、股関節の可動域が広いという
所にあると思います。
上半身をうまく使って股間節の動きと連動させ、
左右の脚を大きくしっかり引き上げ、前から後ろの方向に力
を加えながら地面をしっかりプッシュ。
可動域の左右差もあまりないので、
推進力がしっかり出ていますね。
身長も190㎝あるので、その動きが出来るとストライドは
物凄く大きくなります。
[ad#co-1] 身体のキレも出てきているように見えますし、北京世界陸上ではどのように仕上がった走りを見せて
くれるのか非常に楽しみです。
ただガムシャラに脚を回すのではなくて、
地面をしっかりとらえてプッシュ。
接地時につま先を落とさず股間節で脚を引き上げて切り替える。
この基本的なスタートの技術が集約されている
世界一綺麗なスタートのパウエル選手の映像を見て、
皆さんも練習の参考にしてみてはいかがでしょうか?
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