OPEC非加盟国がアジア向け原油で有利に、成功には回り道こそ近道

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(Bloomberg) — 石油輸出国機構(OPEC)の得意客であるアジア諸国に手を伸ばそうとしているOPEC非加盟国は、回り道こそ成功への近道だと認識しつつある。

OPECは現在、具体的な減産実施をめぐる合意を探っているものの、これまでは生産上限を放棄していた。これで原油のだぶつきが悪化し、アジア向けの販売で競合の非加盟国が有利になる市場構造が出来上がった。欧州の北海原油が数カ月以内に韓国に供給されるほか、米国のシェールオイルやメキシコ産原油は今月、韓国の港に到着する。日本やタイの製油会社は英BPから米ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油を購入した。

アジア向けでは、中東よりも遠い地域からの原油輸送のほうが魅力的になりつつある。その理由に、コンタンゴ(順ざや)と呼ばれる市場の状態がある。コンタンゴとは、受渡期日までの期間が近いほど安く、遠くなるほど高い状態を言う。目的地まで長い時間がかかればその分の価格差が生まれるため、アジアなど遠方への売却が売り手には有利になる。買い手にとっても、大西洋地域の豊富な生産で北米産や欧州産がアラブ首長国連邦(UAE)やカタールなどのOPEC産に比べ安いという利点を享受できる。

シンガポールを拠点とするエネルギー業界専門のコンサルティング会社、エナジー・アスペクツのネビン・ナー氏は、「OPEC非加盟国からアジアへの原油輸送は、最長で2カ月かかる。それでも期近と期先の価格差拡大が非加盟国にとって好機になっている」と指摘した。

世界の原油の半分以上に対し指標として使われるブレント原油では、期近と1年先受け渡しの価格差は現在約5ドル。今年4月末はこの差が2ドルにすぎず、原油価格がバレル当たり100ドルを上回っていた2年程度前には期先の方が7ドル以上も安い状態だった。

原題:For OPEC’s Rivals, Success Lies in Oil Market Far, Far Away (2)(抜粋)

–取材協力: Sharon Cho 、 Laura Hurst 記事に関する記者への問い合わせ先: シンガポール Serene Cheong scheong20@bloomberg.net, 記事についてのエディターへの問い合わせ先: Pratish Narayanan pnarayanan9@bloomberg.net, Sharon Cho, Laura Hurst

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